下肢静脈瘤、レーザー治療についてこれまでに寄せられた質問をまとめてみました。
当クリニックの治療方針によって、回答しています。治療を受けられる病院によって状況は異なります。
必ず治療を受けられる医師にご相談ください。
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抗癌剤を使用しています。静脈瘤が痛くてつらいのですが、レーザー治療はできますか?
抗癌剤を使用していると静脈瘤の症状が悪化することがあります。一般的にはレーザー治療の禁忌とされますが、痛みのために「抗癌剤の治療ができなくなる場合にはレーザー治療を行うことは可能です。その場合は血栓症の予防としてワーファリンや新しい抗凝固剤であるNOACなどを内服して治療を行ったほうがより安全です。
足がかゆくなって皮膚科を受診して塗り薬をもらいました。痒みは一度で止まりましたが、静脈瘤のある足の色が茶色になりました。どうしてでしょうか?
静脈瘤があると足の色が茶色や黒っぽくなってしまう皮膚病になることがあります。静脈瘤がある程度進んでいたら静脈瘤の合併症の可能性もあるので一度詳しい検査を受けてみてください。静脈瘤が原因で黒くなっているようでしたら、レーザー治療など静脈瘤の治療が必要です。
なぜ横になると静脈瘤が小さくなるのですか?
静脈瘤は足の静脈がふくらんだところに血液がたまっています。静脈の圧は心臓を0として考えると心臓から下がるほど高くなります。立っていると最も足の静脈圧が高く、横になると静脈圧は低くなります。足を挙上するとより低くなります。静脈瘤の方が足を上げると症状がよくなるのは静脈の圧が下がるためです。
下肢静脈瘤の検査でVFIとは何ですか?
下肢静脈瘤の無侵襲検査の一つに空気容積脈波(APG)という検査があります。この検査の中にVFIという指標があります。VFIはどれくらい静脈逆流があるかという数字です。2以下が正常値です。数字が大きいほどVFIは大きくなります。気を付けなくてはいけないのは、膝の下に逆流がある場合です。この場合はVFIは正しく計測できません。また日本人では低値に出ることが多くみられます。静脈瘤の症状とはあまり関係がありませんが、治療を行ったあとに測定し治療の評価することなどに有用です。
足の静脈は浮いていませんが、静脈瘤という病気の可能性はありますか?
下肢静脈瘤で浮いて見えるのは、静脈の表面に近い枝が拡張してみえるものです。表面に近いところに枝がない場合や比較的初期の場合などに静脈瘤の症状を起こす逆流があっても静脈瘤が表面に見えないことがあります。いわゆる隠れ静脈瘤といわれるものです。症状としては、静脈瘤が大きい方と同じように足がむくむ、だるい、痛い、かゆいなどの症状があります。このような場合は外見からは静脈瘤がどうかわかりませんので、下肢エコ―検査によって逆流があるかどうかを詳しくみる必要があります。
下肢超音波検査(エコー)を受けたのですが、静脈瘤ではないといわれました。足の色が変わって痛いのでもう一度詳しくみてもらいたいのですが。
下肢静脈瘤の検査で最も大切な検査は超音波(エコー)検査です。超音波検査の問題点として、検査を行う医師(技師)により検査結果が大きく変わる可能性がある点です。これは、静脈瘤の逆流をみるためには、ミルキングといって足を強く押して逆流を誘発する必要があります。
その押し方の強さや場所によって、逆流が出たり、出なかったりすることがあるためです。 他院で超音波検査を受けた方が紹介されてくることもありますが、残念ながら多くの場合、診断が不正確です。また季節や時間帯によっても逆流量は変化するため、一度の検査でなく何度か受けたほうがいい場合もあります。
弾性ストッキングは市販のものでの大丈夫でしょうか?
最近はたくさん市販のストッキングが販売されていますが、市販のものサイズや圧は様々ですので病状に応じたものを着用することが大切です。もし着用して症状改善が得られない、あるいは調子が悪くなったりするようでしたら、専門医に相談して医療用のものを着用したほうがいいでしょう。
クモの巣状静脈瘤がたくさんありますが、放っておくとボコボコになりますか?
クモの巣状静脈瘤は皮下にある細い静脈の拡張で、たくさんできることがありますが、一般的には大きなコブにはなりません。ただし、その奥にある表在静脈や深部静脈の逆流がある場合もありますので、気になる場合はエコー検査を受けて逆流の有無を見ておいたほうがいいでしょう。治療は硬化療法などが行われます。
じっと動かないでいると、足の痛みが強くなります。静脈瘤による症状でしょうか?
静脈瘤による症状の一つに足の痛みがあります。動いているときよりも、長時間立っていたり、座っていたりすると痛みが増してくるのが特徴です。
原因としては、静脈のうっ血による血管拡張が考えられます。静脈瘤があまり目立たない場合でも、静脈逆流がある場合がありますので、一度静脈逆流の検査を受けてみることをお勧めします。
この1週間前からフクラハギが張って固くなった感じで、歩くと痛いほどではないが、違和感がありました。近くの病院で静脈瘤によるものかもしれないといわれましたが、そうでしょうか? 静脈瘤による症状の一つに足がつりやすいというものがあります。特に夜間につりやすくなります。静脈血というのは、老廃物を多数含む血液ですので、足の筋肉が常につかれやすくなってしまいます。ふくらはぎがよくつるかたは静脈逆流が存在している可能性があります。 足の甲にぶよぶよした、直径4〜5センチのコブが急にできました。足首から下が、紫色になって、皮がはち切れそうに腫れています。皮膚に触れただけで、ビリビリした、かなり強い痛みがあります。水をそっとかけても痛みます。 整形外科で診てもらったんですが、レントゲンや血液検査に異常がみられません。静脈瘤による症状でしょうか?
足の甲のコブの痛みがひどくてお困りのご様子ですが、静脈瘤も足の甲にできることはあります。静脈瘤は普通急にできることはありませんので、現在あるコブが静脈瘤かどうか不明です。専門にしている先生だと見ただけで静脈瘤かどうか判定していただけます。
ただ、静脈瘤がひどく痛む場合は、血栓性静脈炎を起こしたときで、それ以外にはあまり痛みがありません。また、深部静脈血栓症といって足の奥にある血管が詰まることもあるのですが、その場合は、下腿全体が腫れて痛くなります。
足首から下だけが腫れているご様子ですので、深部静脈血栓症は少し考えにくいとは思います。こういった血管性の病気が疑われる場合、レントゲンや血液検査はあまり有効な検査手段とはいえません。超音波検査を受けられるとよくわかりますので、痛みが強いようでしたらぜひ血管外科を専門としている先生に見てもらうといいと思います。
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