下肢静脈瘤、レーザー治療についてこれまでに寄せられた質問をまとめてみました。
当クリニックの治療方針によって、回答しています。治療を受けられる病院によって状況は異なります。
必ず治療を受けられる医師にご相談ください。
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私の母は出産後下肢静脈瘤ができまして、もう20年以上経過しています。 今日、突然静脈瘤のある足が痛くなったそうで見ると限局的に少し腫脹していました。心配しているのは深部静脈血栓との鑑別ですが、足全体が腫脹するものなのでしょうか? 心配なので病院に連れていこうとは思っていますが、すこし血栓との見分けを教えていただけると幸いです。よろしくお願いします。
私は3年程前に足首内側にできた静脈瘤を治療(血管を5cm程切り取る)をしましたが、その後ふくらはぎ、腿にも血管が浮き出てくるようになりました。 むくみ、痒み、だるさもありますが、ここ最近は立っている時に膝を曲げる事も苦痛になってきました。ストッキングを履いてもあまり変わりません。以前治療して頂いた時「血管に弁が全く無いね、弁の形跡らしいのはあるみたいだけど。」と言われました。このような場合、やはり手術をした方がよいのでしょうか?
以前に静脈瘤の治療をされているようですが、ふくらはぎの血管が浮いてくる原因のほとんどが伏在静脈という静脈の逆流によるものですので、足首の血管をとるだけでは不十分な治療であった可能性が高いものと思います。実際に診察をしていないので正確なお返事は難しいのですが、検査の結果で、弁がまったくないというのはおそらくこの血管に逆流が出ているのではないかと推測します。
伏在型の場合は静脈逆流に対して治療を行わないといけません。静脈逆流を残したままではすぐに再発したり、症状が残ったりしがちです。
逆流を止める方法としては、血管を抜く手術やレーザー治療で血管を閉塞する方法などがあります。
再手術は一般的に切る箇所が多くなりがちなので、レーザー治療のほうがいい場合が多いと思います。
静脈瘤専門の医師に見ていただくことをお勧めします。
下肢静脈瘤がある場合は、下半身の筋力強化をした方がよいでしょうか?例えば軽い運動など。 また坐骨神経痛で、ヘルニアではないのですが、足の親指あたりにシビレが出て、今はビタミン剤で治まりましたが、下肢静脈瘤がある足に出たことと何か関係あるんでしょうか?
坐骨神経痛と静脈瘤の関係についてときどき質問を受けますが、基本的には関係がない病気です。
下肢静脈瘤があるかたにとって軽い運動をすることは静脈機能を維持する上でも重要です。
運動(散歩やつま先立ち、足首の背屈など)することで、静脈還流がよくなり足のむくみやだるさといった症状が軽減することがあります。
無理な運動をすると坐骨神経痛が悪化することもありますので、ご注意ください。
静脈瘤と足の痺れとは関係がないことが多いので、親指の痺れはおそらく坐骨神経痛による可能性が高いと思います。
34歳の女性です。よろしくお願いします。 8年程前の出産後から、左膝の内側に、少しボコッと血管が浮き出る様になり、年々大きくなってきて蛇行しながら、上下に物凄く目立つようになってしまいました。今年の初めに子宮収縮剤を服用したところ、左足が根元からもげてしまうのでは!!と言うぐらいの激痛がつずき、服用中止。少しずつ楽になったものの、前より、むくみがひどくなり、太股までの着圧段階タイツを着用。しばらくは快適でしたが、今度は妊娠している訳でもないのに、左陰部が腫れているような違和感があり、常にではありませんが痛みもあります。近くに専門の病院もないので、なかなか受診までにいたりませんし。行くにしても、おまたの痛みも静脈瘤のせいなのでしょうか?
左ひざの内側に血管のコブが出ていて大きくなってきているようでしたら、伏在型静脈瘤の可能性は非常に高いと思います。子宮収縮剤を飲んだときの痛みは静脈瘤には直接関係ないと思いますが、足のむくみは静脈瘤による可能性が高いでしょう。
左陰部の腫れは陰部静脈瘤という伏在型とは違うタイプの静脈瘤なのかもしれません。
できれば専門の先生に診ていただいたほうがいいと思います。
静脈瘤の症状に関しては基本的には適切な圧とサイズの弾性ストッキングをご使用することで軽減いたします。
弾性ストッキングには様々なタイプがあるので、試してみる価値はあるかと思います。
はじめまして。 27歳の男性ですが、ふくらはぎに静脈瘤らしきものができています。 父親がくも膜下出血で亡くなっているため心配です。このままにしておいてよいのでしょうか? よろしくお願いいたします。
くも膜下出血と静脈瘤とは直接は関係ありません。ただ、静脈瘤になりやすいかたは動脈瘤になりやすいともいわれています。くも膜下出血の家族歴があるからといって、静脈瘤の治療をしなければならないわけではありません。
ふくらはぎの静脈瘤のようなものについて、どの程度の状態かメールにお写真を添付して送っていただければより詳しくお話できると思います。
静脈瘤のある足にマッサージをしても構いませんか?
これは非常によく受ける質問ですが、静脈瘤のある下腿は直接マッサージしないほうがいいと思います。
血栓等がある場合、強くもむとはがれて飛ぶ危険性があります。また静脈瘤自体が破れてしまい皮下出血などがおきてしまうこともあります。稀には静脈と強く押しすぎて静脈血栓を起こしてしまうこともあります。
もしマッサージをされるにしても静脈瘤がない場所(例えば足裏など)にとどめておいたほうがいいでしょう。
静脈瘤がありますが、手術しなければいけませんか?
静脈瘤は全てのかたに手術が必要なわけではありません。症状の軽いかたはストッキングなどの治療法でいいでしょう。
見た目が気になる方は症状が軽くても治療を必要とする場合があります。
症状が軽い場合は、手術よりレーザー治療や硬化療法のほうがキレイに治りやすいと思います。
治療方法は日々進歩しています。ストリッピング手術は重症の場合にのみ行われる方法です。
静脈瘤に硬化療法をしたところが硬く触れるのですが、これはどうしてでしょうか?
そのため、皮膚に近い大きな静脈瘤ではある程度の大きさで硬くなってしまい、硬く触れることがありますが、治る過程で起きることであり異常ではありません。多くの場合、数ヶ月たてば次第に分からなくなってきますので、ご安心ください。
先々週、ストリッピング手術を受けたばかりです。3日間の入院で簡単な手術ということで、術後のことは特に指導もなく、私自身も軽く考えていました。 手術直後の広範囲にわたる皮下出血にまず驚いたのですが、いまはだいぶ薄くなってきました。ただ、血管を抜いた太ももの部分の痛みが強く、うまく歩けません 。術後の診察の時にも、心配なことを訴えたのですが、気にしすぎとのことで、湿布薬を処方されました。 確かに貼れば気持ちはいいのですが、痛い部分がしこりになっています。2~3週間で消えると言われましたが、心配ないのでしょうか? たまたま、叔母が7年前に同じ手術をしているのですが、このようなことはなかったそうです。
治療後に広範囲に皮下出血がでることは、ストリッピング手術では比較的よく見られます。かなり広範囲にでることがあり、驚かれたことと思います。
治療する側からしたら、皮下出血は軽い合併症と考えがちですが、実際にご経験されると大変なことと思います。
皮下出血はどうしておきるかというと、悪くなった静脈を抜くときにこの静脈につながるいくつかある枝を引きちぎるため、その枝からどうしても出血が出るからです。
枝が小さい場合は出血も少ないのであまり皮下出血がでませんが、大きな枝がある場合は、皮下に血がたまってしまうこともあります。
ストリッピング手術の大きな欠点のひとつです。叔母様はおそらく枝が小さかったので皮下出血があまりでなかったのでしょう。
しこりになったものは1ヶ月程度あれば収まることが多いのですが、痛みが強かったり、腫れがひどいようでしたら、早めにご相談したほうがいいでしょう。
足に静脈瘤があり、近くの病院でストリッピング手術を勧められましたが、レーザー治療で治したいと思います。 レーザー治療とストリッピング手術の違いを教えてください。
ストリッピング手術は下肢静脈瘤に対する治療法として100年ほど前から行われており、治療成績は安定していますが、体に対する負担が大きいことより、歴史的にストリッピング手術からより侵襲の少ない治療法へ改良が常に行われてきました。
ストリッピング手術に代わってこれまで、硬化療法や高位結紮術といった治療法が主流を占めた時代もありましたが、治療法としては完成したものではなく、残念ながらストリッピング手術に完全に取って代わるものではありませんでした。
20世紀後半より新しい治療法として、レーザー治療、ラジオ波、エコーガイド下硬化療法などの体に優しい治療法が次々登場してきました。
そのなかでもレーザー治療は血管の中からレーザーで閉塞するため治療成績がストリッピング手術と同等であり、日本国内でも数年前から保険適応となったことから急速に普及しています。
2014年からは1470nmレ―ザーが保険適応となったことからレーザー治療は一層普及が進んでいます。
今後はレーザー治療に加えて、ラジオ波、エコーガイド下硬化療法なども有力な治療方法となる可能性が高いと思います。
