硬化療法とは

下肢静脈瘤が軽症の場合や、蛇行が強い場合などには硬化療法という治療方法を行います。

硬化剤の種類

硬化剤には、ポリドカスクレロールという注射液を使用します。濃度は0.5%、1.0%、3.0%が用いられます。硬化剤を直接静脈瘤に注入して悪くなった静脈を固めます。

硬化療法の問題点

硬化剤の問題点としては、薬に効果がレーザー治療に比べて不確実であり、再発率が高くなりやすいことが挙げられます。また治療後にしこり、色素沈着、アレルギー、皮下出血、皮膚潰瘍などが起こる可能性があります。頻度は高くありませんが、深部静脈血栓症や肺塞栓(いわゆるエコノミ―クラス症候群)などの可能性もあります。

硬化療法の適応

切開がいらないことや、繰り返し治療ができることなどから、あまり大きくない静脈瘤や、再発静脈瘤などではいい適応です。

また網目状静脈瘤やクモの巣状静脈瘤といった細かい静脈瘤の治療にも良く用いられます。

フォーム硬化療法について

直接硬化剤を注入する方法と泡状にして注入するフォーム硬化療法があります。大きいタイプの静脈瘤にはフォーム硬化療法が用いられ、クモの巣状では30-32Gの細い針で注射します。

泡にするには体内に入っても安全なように炭酸ガスで泡にしています。

下肢静脈瘤フォーム硬化療法

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