足に静脈瘤があり、近くの病院でストリッピング手術を勧められましたが、レーザー治療で治したいと思います。 レーザー治療とストリッピング手術の違いを教えてください。

ストリッピング手術は下肢静脈瘤に対する治療法として100年ほど前から行われており、治療成績は安定していますが、体に対する負担が大きいことより、歴史的にストリッピング手術からより侵襲の少ない治療法へ改良が常に行われてきました。
ストリッピング手術に代わってこれまで、硬化療法や高位結紮術といった治療法が主流を占めた時代もありましたが、治療法としては完成したものではなく、残念ながらストリッピング手術に完全に取って代わるものではありませんでした。
20世紀後半より新しい治療法として、レーザー治療、ラジオ波、エコーガイド下硬化療法などの体に優しい治療法が次々登場してきました。
そのなかでもレーザー治療は血管の中からレーザーで閉塞するため治療成績がストリッピング手術と同等であり、日本国内でも数年前から保険適応となったことから急速に普及しています。
2014年からは1470nmレ―ザーが保険適応となったことからレーザー治療は一層普及が進んでいます。
今後はレーザー治療に加えて、ラジオ波、エコーガイド下硬化療法なども有力な治療方法となる可能性が高いと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です