レーザー治療は患者さんの血管の大きさは様々であり、すべての方を同じようには治療出来ないという難しさがあります。
静脈瘤のレーザー治療を始めてすでに11年が経ちましたが、今も患者様の状態や生活の状況をお聞きしながら一人ひとりに最適の結果がでるように慎重に治療を行っています。今では患者様の検査結果をみて、ベストの方法が決めれるようになりました。
1万時間の法則ということを以前本で読んだことがありますが、スポーツから芸術学問に至るまで、一流となるためには最低1万時間が必要だということです。1万時間とは1日3時間かけても10年間という時間が必要ですが、医療技術にもほぼ同じことが当てはまる法則です。
レーザー治療自体は血管を閉塞することだけであれば、簡単ですがレーザー照射が強すぎると治療後の痛みが強くなってしまい治療後の生活に支障がでてしまいますし、痛みを減らそうとして照射が少なすぎると血管がうまく閉塞しないという問題が出てしまいます。
最適の結果を出すためには2つの間のバランスを取ることがとても大切で、治療をする医師の経験と力量により結果が大きく変わってしまう難しい治療だと感じています。