静脈瘤のレーザー治療は、ほとんどの伏在型静脈瘤の治療が可能です。解剖学的に(静脈瘤の形から)出来ないかたは10%もないと思います。
レーザー治療を受けることができないのは、全身状態に問題があるかたがほとんとです。血栓性素因(血液が固まりやすい)かた、深部静脈血栓のあるかた、悪性腫瘍があるかたなどです。また、ステロイド治療を受けているかたは治療を慎重に受けたほうがいいでしょう。歩くことが難しい方もレーザー治療はあまりいい適応ではないでしょう。
 先日レーザー治療にいらした方で、ある病院で静脈瘤の検査を受けており、深部静脈血栓はないと診断されていましたが、詳しく検査をしてみると深部静脈に血栓のあるかたがいらっしゃいました。一見すると普通の静脈瘤のようでしたが、足全体が腫れていたという臨床経過が非常に気になりOFテストという深部静脈血栓のテストを行ったところ、血栓の可能性が高いという結果となりました。超音波検査で詳しく見てみると足の膝裏の静脈に大きな血栓を認めました。
この場合レーザー治療を受けると症状悪化の可能性があり、当面経過を診させていただくこととしました。
ステロイドの治療を受けていると、血栓を起こしやすくなっているので、静脈瘤の治療は十分な注意が必要です。私が治療を行っている病院は難病の専門のドクターがいるため、よくご相談を受けます。静脈瘤の状態によって最善の治療が行えるように心がけています。
ベノネット血管クリニック http://www.venonet.jp

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