こんにちは。べノネットです。
このブログでは足の静脈瘤について病気の発生など基本的なことから最新のレーザー治療まで日々解説していきたいと思います。足の静脈瘤にお悩みの方は是非ご参考にしてください。べノネットは足の静脈瘤に関するホームページも開設しています。合わせてご覧下さい。
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今日はまず足の静脈瘤について簡単なところから始めます。足の静脈瘤というのは医学的には下肢静脈瘤といい、英語ではVaricose Vein あるいはVarix(バリックス)といいます。この病気は立ち仕事で足をよく使う人に多く、女性に多く見られます。また、高齢になると増えるため足の老化減少のひとつの現れとも考えられます。
下肢静脈瘤とはどんな状態をいうのか良く分からない方もいらっしゃると思いますのでまず簡単に静脈瘤について説明をいたします。
下肢静脈瘤とは足の静脈が太くなって浮き出てコブになった状態をいいます。大きく分けると伏在型 側枝型 網目状 クモの巣状の4タイプに分けられます。順を追ってそれぞれのタイプについて説明していきます。
1)伏在型静脈瘤
伏在型静脈瘤というのは、表在静脈である大伏在静脈あるいは小伏在静脈の弁が壊れて静脈が逆流し、静脈の弱いところが拡張してコブのようになったものです。大きくて目立ちますので治療に訪れる患者さんの多くは、このタイプです。見た目と病気の重症度は必ずしも一致しません。
2)側枝型静脈瘤
側枝型静脈瘤というのは伏在静脈の逆流はなく、静脈の枝が拡張したものを指します。
3)網目状静脈瘤
2-3mmの大きさの静脈の拡張で緑青色の静脈が網目状になって広がっています。
4)クモの巣状静脈瘤
暗紫色の1mm程度の大きさの毛細血管が集まっているものです。
一般的には4つのパターンが混在していることが多く、それぞれに対して治療を行うことが必要です。どのタイプの静脈瘤でも重要なことは静脈瘤になっている原因をよく見極めてから治療にはいることです。静脈瘤はそれ自体に問題があるばかりではなく、静脈瘤に逆流してくる血管があるからです。この逆流を止めることが治療上最も重要になります。例えば伏在型の場合は、大伏在静脈あるいは小伏在静脈といった表在(体表に近い)静脈の逆流が原因となっています。こういった場合は、大伏在あるいは小伏在の逆流を止めることで静脈瘤の治療を行えます。せっかく逆流を止めても瘤が大きくなりすぎていた場合、瘤の縮小効果が十分ではなく、硬化療法という注射療法をおこなったり、瘤切除といった手術が必要な場合が出てきます。こういった観点からは、静脈瘤があまり大きくならない間に治療を受けた方が良いと思います。従来は外科的治療(切開して静脈を抜去するといった方法)しかなかったために、静脈瘤が大きくなっていても症状が軽い場合などでは治療を引き伸ばしていたこともありました。どんな病気でも長く放置しておくと治療も複雑になり、治療効果も満足すべきものではない場合が見られます。最近では体の負担の少ないエンドレーザー法などが出てきたために静脈瘤の拡大がそれほど大きくないより早期の段階で治療を受けることが可能となっています。症状が重くなってから治療していたこれまでの静脈瘤の治療とは治療に対する取り組み方に変化が出くることが考えられます。
質問コ-ナー
 Q1 症状がないのですが、静脈瘤を放置していたら悪化しませんか。
A1 うっ滞性皮膚炎という状態になる場合があります。長時間の立ち仕事をしている方に多く見られます。下腿の下1/3に好発します。静脈瘤のある部位に一致して軽いかゆみ伴う赤いはれで始まります。次第に増悪して濃い褐色の色素沈着がすすみ、一部には皮膚潰瘍を併発します。ここまでになると静脈瘤の原因になっている静脈逆流を治療しても完全に元の状態に戻すことは困難です。静脈瘤のあたりにかゆみがでるようでしたら早目に静脈瘤の専門医に見てもらいましょう。
次は足の静脈瘤の解剖について書く予定です。
べノネット 足の静脈瘤相談室
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