Endovenous laser and echo-guided foam ablation in great saphenous vein reflux: one-year follow-up results.
レーザー治療とエコーガイド下硬化療法:一年の経過観察結果
J Vasc Surg. 2008 Oct;48(4):940-6.
最近レーザー治療のほかに、海外ではエコーガイド下療法の報告が大変増えてきています。その有効性については、まだまだ検討するべきことも残っていますが、レーザー治療と同じく体への負担が少なく、またレーザー機器も必要ないので治療コストがかからないという大きな利点もあります。
 これまでのエコーガイド下硬化療法を2年間経過を観察していましたが、症例を適切に選べば、レーザー治療と同様に大変治療効果が高いと考えています。
現在私はレーザー治療か、エコーガイド下硬化療法のどちらかを主に治療に用いており、ストリッピング(抜去)手術はよほど血管が大きくなっていなければ、ほとんど行う必要がなくなっています。
この2つの新しい治療法について、比較した検討した論文が最近発表されたので、そのサマリーをまとめてみます。
この論文では一年後の経過について、レーザーは93.4%、硬化療法は77.4%の閉塞率という報告ですが、大伏在静脈の径が6.5mm以下だと90%の確率で閉塞するようになります。
レーザーについては、12mmということになります。静脈が小さいものではエコーガイド下硬化療法も有効ですが、より大きい静脈に対してはレーザーのほうが有効であることがわかります。
これは私の治療経験とも一致しています。
軽症のかたは、エコーガイド下硬化療法、より進行した大きな方はレーザーまたは高位結さつ術を併用した硬化療法が現時点では最も体の負担も少なく、治療の効果や満足度の高い治療と思います。
エコーガイド下硬化療法は保険の範囲で治療可能ですので自己負担が少なくなることも利点でしょう。
静脈瘤は良性の病気であり、できるだけ体に負担の少ない治療法が望まれます。
全身麻酔や下半身麻酔が必要である程度の体への負担は避けられないストリッピング手術は今後少なくなってくる可能性が高いと考えられます。
ベノネット血管クリニック http://www.venonet.jp